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「ただ測る」から「未来への指標」へ。中小企業版SBT認定で手に入れた「攻めの脱炭素」

株式会社三葉製作所

常務取締役 佐藤 克彦 様、管理部 経理課 井出 亜紀子 様

三葉製作所 サムネイル

産業用機械の製造を手掛ける株式会社三葉製作所。同社は、取引先からの要請への対応や客観的な評価指標の必要性を感じ、信頼性の高い「中小企業版SBT」の認定取得を決意しました。取得に際しては、モジワウスの「中小企業版SBT取得サポート」を活用し、スムーズな取得が実現しました。
算定結果の可視化により、電力消費削減といった具体的な投資判断が可能になったほか、国際基準の認定は従業員の意識向上にもつながっています。本事例では、脱炭素を武器に「攻めの経営」へと転換したプロセスを紹介します。

会社名 株式会社三葉製作所
事業内容 各種ゴム、プラスチック押出成形機及び電線被覆装置の製造販売
従業員数 155名
株式会社三葉製作所様のロゴ
課題
  • SDGsの取り組みを継続してきたが、排出量を算定して「推移を眺める」だけになっており、削減努力が本当に効率的なのかを客観的に評価する指標が不足していた
  • 大手取引先(サプライチェーン)からの脱炭素に関するプレッシャーが高まっており、具体的な情報開示や取り組みの可視化が急務となっていた
決め手
  • 地元企業であるモジワウスへの信頼感があり、柔軟なサポートが受けられると感じたため
  • 東京都の補助金制度をタイミングよく活用でき、中小企業にとってネックとなりやすいコスト面でのハードルをクリアできたこと
効果
  • 排出量を算定・可視化したことで、基準年度比で約2割の電力消費削減の必要性が明確になり、投資判断の確かな根拠が得られた
  • 国際基準の認定という「確かな証明」を得たことで、社内報を通じた従業員への意識付けや誇りの醸成、さらには採用現場でのポジティブな印象形成につながっている

「取り組まない=認められない」時代への危機感

ー脱炭素経営に関心を持たれた背景について教えてください。

佐藤さま:当社は2022年に長野県SDGs推進企業に登録し、取り組みを会社として進めてきました。それ以前からSDGsの取り組みはしていましたが、具体的な方策については手探りなところもありました。SDGsが掲げる各目標に対して「何をやるか」を継続的に進めていく中で、製造業である当社にとって温室効果ガスの排出は非常に重たいテーマでした。

三葉製作所 会社内

ー御社は2022年頃から無料ツールを使って温室効果ガス排出量を算定してると聞きました。測るようになったきっかけは?

佐藤さま:直接的なきっかけとしては、やはり取引先から「温室効果ガスの排出に対して、どのような取り組みをしていますか?」というアンケートが届くようになったことです。(脱炭素経営に)取り組まないとサプライヤーから認められないのでは?という危機感もありました。それならば瀬戸際で対応するのではなく、早めに取り組むことで強力なセールスツールやアピールポイントにしていこうと考えました。

ー数ある枠組みの中で、なぜ中小企業版SBT認定の取得を目指されたのですか?

佐藤さま:自社で排出量の算定はしていましたが、正直なところ「数字を出して終わり」になっていたんです。データの推移を眺めてはいても、その数値に対して客観的な良し悪しを判断する「物差し」がありませんでした。

三葉製作所 インタビュー風景

ーなるほど。算定は脱炭素の大事な一歩ですが、その先へどう進むのかも重要ですよね。

佐藤さま:「例えば算定した結果、温室効果ガスが前年より5%削減できたとしても、それが本当に効率化の成果なのか、単なる誤差なのかが分からない」そんなもどかしさもありました。自分たちの努力を独りよがりにせず、科学的な根拠に基づいて正しく評価したい、そう考えたとき、国際基準であるSBT認定を取得することは、対外的なアピールの重みはもちろん、社内の舵取りを確かなものにするために不可欠だと確信しました。

井出さま:タイミングよく東京都の補助金を活用できたことも大きいですね。

地元のパートナーと挑んだ国際認定の取得

ーパートナーとしてモジワウスを選ばれた決め手を教えてください。

佐藤さま:一番の決め手は地元企業で相談しやすかったことです 。対面で相談に乗ってくれる安心感と状況に合わせた柔軟なサポートがあったからこそ、プロジェクトを完遂できたのだと感じています 。

井出さま:日々の業務がある中で、専門的な算定を自分たちだけで完結させ、海外の機関に提出するのは正直高いハードルでした。「中小企業版SBT取得サポート」を利用したことで、自社で抱え込まずに、電気料金やガス代などの領収書をお渡して後はお任せできることが、何よりの心強さでした。

ーありがとうございます。「中小企業版SBT取得サポート」はモジワウスが算定もSBTとのやり取りも対応します。企業のみなさまのご負担が少なくて済むと好評いただいております。

「感覚」を確信に。SBT取得が後押しする、これからの投資判断

ー今回、中小企業版SBTで立てた目標について、どのように感じていますか?

佐藤さま:当社は、設定した基準年の後に古いコンプレッサーを最新機種に更新しています。今回の算定結果で、改めて電力消費が約2割削減されていることが明確になりました。

ー取り組み効果が数字と確認できるのは、算定しているからこその強みですよね。

佐藤さま:これまでは「電気代がかかっているな」という感覚的な把握でしたが、数値的な証明は今後の削減対策の根拠につながります。

ー他に具体的な対策は検討されていますか?

佐藤さま:事務棟のLED化や太陽光発電設備の導入などを考えています。これも、専門的な算定を経て中小企業版SBTを取得したからこそ、次の投資先を戦略的に判断できるようになったと言えるのではないでしょうか。

ー本業である「製品開発」においても、変化はありましたか?

佐藤さま:大いにあります。当社の製品はオーダーメイドの製造用機械です 。納品先のお客さまも脱炭素を迫られているため、エネルギー消費を抑えた「省エネ型機械」への要望は日増しに強まっています。1台ずつオーダーメイドで作るからこそ、最新の制御技術を組み込み、「消費電力を削減する工夫」などを提案できる 。私たちの製品を通じて、お客さま側の脱炭素を支援することが、これからの製造業の付加価値になると確信しています。

社員の誇りと、持続可能な未来に向けて

ー中小企業版SBTを取得したことは、社員の方へはどのように?

佐藤さま:当社では「SDGs通信」という社内報を定期的に発行し、具体的な活動を従業員へ周知しています。この通信で「中小企業版SBT認定の取得」についてもお知らせすることで、従業員一人ひとりが「自分たちの会社は国際的な基準で取り組んでいるんだ」と誇りを持つきっかけになればと期待しています。

三葉製作所 外観

ー今の時代、脱炭素の取り組みは採用面でも好影響と聞きますが、御社の場合はいかがでしょうか?

井出さま:当社の採用の現場でも、事業内容だけでなく、社会的な貢献や環境への姿勢に関心を寄せてくださる応募者がいらっしゃいます。直接的な収益にはすぐ結びつかなくても、持続的な成長のための重要な資産だと捉えています。

変化の時代に、確かな「評価軸」を。脱炭素で未来を創る

ー今後の展望と、モジワウスに期待することを教えてください。

佐藤さま:今後は設備更新や生産工程の刷新を通じて、温室効果ガス削減の数量的な評価をさらに深めていきたいと考えています。モジワウスさんには、迷った時にいつでも頼れるパートナーとして、長くサポートしていただけることを期待しています。

ー最後に、中小企業版SBT取得を迷っている企業の皆さんにアドバイスがあればお願いします。

佐藤さま:認定を取得したばかりで、まだ本当の意味での効果はこれからですが、少なくとも従業員全体への意識付けとしては大きな意義があります 。脱炭素を取り巻く情勢や基準は刻々と変わっていくため、自社だけで最新情報を追い、判断し続けるのは容易ではありません。専門知識を持つ外部の力を借りて「目指すべき指標」を持つことは、会社の未来を照らす光になるはずです。

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